中小企業支援委員長就任 その2

前回はTKC近畿京滋会という団体の
 1.中小企業支援委員長という役職に就任した旨
 2.中小企業支援委員長には
  ①金融機関に対するTKCビジネスモデルの理解促進
  ②TKC会員への経営革新等支援機関業務の活動推進
  という2つの役割がある旨
を報告したと思います。
 
それぞれの内容をちょっと見ていきましょう。
①金融機関に対するTKCビジネスモデルの理解促進
不思議なことに企業というのは赤字でも潰れることはありません。
企業は資金が枯渇すれば潰れることになります。
まあ資金が枯渇しないためには黒字であることがベターなので
結局黒字であることがよいのに間違いはないのですが。
中小企業は大企業と異なり、市場から資金を獲得することはできません。
社債を発行する中小企業も感覚的には10%もないでしょう(梅川調べず)。
中小企業の資金の融通方法は
  税引後の利益
  社長からの借入
  銀行からの借入
の大きく3パターンあります。
このうちどれが一番多いかというともちろん銀行からの借入ですね。なので
中小企業が金融機関といい関係であることがとても大切
なことです。ただ「いい関係」とは媚びへつらうことではありません。
自社が将来的に目指している方向性、自社の過去の実績etcを
金融機関に理解してもらい、資金的に応援してもらうことです。
税理士法人ドリームプラスでは決算後の金融機関報告会では

金融機関報告書
  記帳適時性証明書
  中小企業会計要領
  書面添付
  決算書
  申告書
  翌期の予算
  etc
を提出することで三者間(中小企業、金融機関、税理士)の
相互理解を深化し、金融機関に応援してもらうようにしています。
ところで
  記帳適時性証明書
  中小企業会計要領
  書面添付
ってなに?と思われた方々もいると思います。
これらの書類の位置づけ・目的・読み方を金融機関に浸透させるのが
中小企業支援委員会の1つ目の役割です。
弊社のお客様でよく分かんないよ~という方がおられたら
弊社担当者までお気軽にお問い合わせください。
その他の金融機関etcの方々は梅川までお気軽にお問い合わせください。
でも実際にしようとすると難しい。。。
②TKC会員への経営革新等支援機関業務の活動推進
世の中には
  
経営革新等支援機関
という専門的知識を持って中小企業をサポートする組織があります。
税理士法人ドリームプラスもその一員です。
「専門的知識を持ってと」と言われるととても恥ずかしいですが。。。
 
中小企業庁のHPで経営革新等支援機関を確認するにはここをクリック
各種様々な施策があるのですが、大きく分けると
  経営計画の立案サポート
  経営計画の進捗状況確認サポート
  補助金申請サポート
  etc
があります。
そこで中小企業支援委員会はTKC会員への経営革新等支援機関の登録サポート
上記施策実行ための情報提供・研修を担当することになります。
すでに多くの税理士が経営革新等支援機関に登録していますが
まだまだ全員とは言えません。経営計画の立案・進捗管理をしたことのない税理士もまだまだ数多く存在します。また補助金についてもコロナ禍において
あまりにも多くの補助金があり日々の業務におわれることで情報収集がおろそかになります。

これらを一括して情報提供し、研修を開催することが
中小企業支援委員会の2つ目の役割です。
う~んやっぱり実際にしようとすると難しい。。。
とても難しい役割にはなりますが
税理士として中小企業をサポートできることは
とてもありがたいことです。
その最前線にたつことで役立つ情報も多く入ってきます。
それらを余すことなくお客さんに、社員に、他税理士に
周知することで役立ちたいと思います。
(通常は1期は2年ですので)2年間頑張ります。


【文責 : 梅川 大輔】

中小企業支援委員長就任 その1

5月に入り、だんだん暖かくなってきました。
寒いのが苦手ということと寒い時期は確定申告という繁忙期なので
暖かくなってくるととても安心するUmeです。
暖かくなってくると税理士の閑散期(繁忙期でないという意味で)ですので
会務が多くなってきます。
所属している会でいうと
  近畿税理士会宇治支部
  TKC近畿京滋会
という団体に所属しています。
4月・6月及び7月は各団体が主催する
  研修
  会議
が多くなってきます。
各団体には多くの委員会があり、それぞれに
  委員長
  副委員長
  委員
が任命されて活動しています。
税理士会は繁忙期・閑散期の関係で3月が各役職の改選のタイミングではなく
7月が改選時期(なので期末は6月)になります。
2022年7月は2年に一度のTKC近畿京滋会の役職改選です。
現在、広報委員長をしているのですが
中小企業支援委員長という委員長に就任することに成りました。
まあ中小企業支援委員会ってそもそもなにするか分かりにくいですよね。
役割は下記2つです。
①金融機関に対するTKCビジネスモデルの理解促進
②TKC会員への経営革新等支援機関業務の活動推進
一言ではよく分からないと思いますので、次回に続きます。


【文責 : 梅川 大輔】

火災保険がまた値上がりします

確定申告が終わったら、花粉の季節がやってきました。
例年であれば確定申告中にくるのですが今年は少し遅かったようです。
確定申告が終わってからでよかったのか確定申告が終わったのに花粉の季節が来たのかどちらにしても生きてるだけでつらい季節の到来です。
火災保険料のことが話題になっています。
ここ最近生活必需品の値上げが話題ですが保険にも値上げの季節がやってきます。2022年10月からのようです。
食料品の場合は、輸入物価の高騰、特に原油価格の高騰が影響しているように思いますが保険の場合は台風や豪雨etc自然災害による保険金支払いが急増しているからと言われています。


変更される保険料のポイントは2つ。
① 保険料が約10%以上あがる
② 10年以上の契約が廃止され5年が最長契約期間となる
保険料の改訂は各保険会社によって異なるとは思いますが
概ね
  地域 × 構造
で差がでるようです。

地域的には沖縄県や大阪府での値上がりが高そうです。
また構造的にはマンションより木造の方が上がりそうです。
できるもっとも大きな対策は
  改定前に長期契約を結ぶ
ことです。
満期が1年以下の保険加入者は比較検討が必須かと思います。
またそれを機会に補償を見直し、不必要な補償は外すことも大切です。
必要な補償はあっていいものですが、内容を把握しましょう。

いずれにしてもまずは加入している代理店に声をかけましょう。
(本来であれば代理店から先に情報を出すべきだと思いますが。。。)
比較検討したいということであればドリームプラスが代理店を紹介します。
担当者にお気軽にお声がけください。
災害がこれだけ多いと今後も継続的な保険料上昇が想像できます。
早めの対策で乗り切りましょう。


【文責 : 梅川 大輔】

調査省略通知受け取ったどぉ~~~

寒い冬とともも確定申告本番の季節が到来です。
個人的な担当指定は確定申告はほぼ終了しましたが
これからレビューと社員教育の嵐です。
所得税・贈与税の申告はこの時期しかできないので
少しでも社員全員のスキルが向上するとうれしいです。
書面添付という仕組みを聞いたことがありますでしょうか。
書面添付は税理士にあたえられた
  税理士が申告書を作成するにあたって
  確認した資料、判断した内容を
  申告書と同時に税務署に提出することが権利
です。
権利ですので、行使してもいいし(提出してもいい)
行使しなくても(提出しなくてもいい)
どちらでもいいものです。
提出された書面添付は税務署が熟読し
税務調査のための判断に利用されます。
税務調査で確認しようと思っていた内容が書面添付で把握できれば
税務調査の連絡がこなくなることもあります。
もし文書だけでは追加での資料提供やヒアリングをした場合は
直接納税者への税務調査ではなく税理士へのヒアリングになります。
ヒアリング段階で税務署が抱いている疑問が解決できれば
税務調査が省略されることになります。
この度、税理士法人ドリームプラスではお客さま・お客さまの経理担当者
社員の日々の努力で調査省略通知を受け取ることができました。
  おめでとうございます!
そして
  ありがとうございます!

実は以前には相続税で調査省略通知を受け取ったこともあります。
  税理士法人ドリームプラスが相続税で調査省略通知を受け取ったBlogを確認するには
ここをクリック
書面添付を提出することで税務調査が省略になるのであれば
誰もが提出したいと思いますが、罰則もあることから提出率は低めです。
書面添付に虚偽記載(嘘を書くこと)があれば懲戒対象になります。
ですのでおいそれと書面添付を作成・提出することができないのです。
そのため書面添付を積極的に取り組む税理士とまったくしないという税理士が
両極端に分かれてきているというのが実情でしょうか。
また書面添付を作成するには単に決算の数値をあわせるや申告書作成だけではない
なぜその数値になったのかの経営的な視点が不可欠です。
税理士事務所的には書面添付作成は社員の労働時間が増えるため
あまりさせたがらない場合があるという理由もあると思います。
ちなみに令和2年事務年度の日本全国での添付率は
  法人税 ・・・ 9.8%
  所得税 ・・・ 1.4%
  相続税 ・・・ 22.2%
です。
徐々に高くなってきたといえ法人税で約10社に1社程度です。
税理士法人ドリームプラスのHPで書面添付を確認するにはここをクリック
書面添付にご興味ある方がおられましたら
弊社担当者までお気軽にお申し付けくだささい。


【文責 : 梅川 大輔】

2022年 計画立案

あけまして おめでとう ございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
そろそろコロナも収束して
楽しい1年になって欲しいと願っている梅川です。
以前のBlogではよく計画について寄稿していました。
数年ぶりに正月そうそうの順番になりましたので
計画・目標について、考えてみたいと思います。
何度も何度もおさらいするのは
計画立案はそれぐらい大切なものだと思っているからです。
是非みなさんも会社の目標、個人的な目標をたててください。
【法人】
ドリームプラスは12月決算法人です。
翌期のために年内(2021/12/29)に経営計画を発表しました。
経営計画のタイトルはこんな感じです。
 1.Our Purpose
 2.Our company
 3.Our Value
 4.Our Policy
 5.Our Staffs
 6.2021年重点活動テーマの状況確認
 7.2024年の目標
 8.2024年組織図
【参考】第1期中期経営目標
 9.第2期中期経営目標
 10.2022年重点活動テーマ
 11.2022年01月以降の組織図
【参考】巡回監査イメージ
 12.各個別行動計画
 13.チームの役割
 14.賞与査定一覧表
そもそもドリームプラスの存在価値ははなにか、お客さんに何をデリバリーすべきか
この1年間に社員がなにを基準に行動すべきか
どうやって評価されるのか、その数値はどうやって計測するのかが
整理されているものです。

代表者である梅川及び社員が悩んだときに判断基準となるものです。
中期経営目標や2022年重点活動テーマは毎週のように確認します。
人間は自分が行動した結果が正しかったと錯覚してしまいます。
もともと考えていた目標と現状にズレがないか
ズレを修正するためにはなにをすべきかを考える指標になります。
5年程度の期間の計画も作成することで、将来的なイメージが出来ます。
  社会はどういう変化するのだろうか?
  どのタイミングで社員を採用すればいいか?
  5年後に向けてどうやって成長させればいいか?
  どのポジションにどれぐらいの人が必要で、その人達にどんな業務をしてもらうか?
  売上増やすために顧客数の増加・業務範囲の拡大をどうするか?
普段はあまり考えていない長期的視点で会社を俯瞰して考えることが出来ます。
一方で短期計画はすべてを財務諸表の数値に落とし込んでいきます。
年間の売上は?人件費は?設備投資は?決算対策は?資金繰りは?
各科目を細分化(会計の補助と一致させる)、毎月に細分化して予実管理出来るようにします。
経営計画立案をご希望の方はドリームプラス担当者までお気軽にご相談下さい。
【個人】
2012年から1年の目標を100個つくっています。
100個というと大変だねぇ~と言われそうですが
簡単な目標ですので、逆に大変ではないです。
 
■ カテゴリをつくる
 仕事、家族、グルメ、人間関係、スポーツ、ファッションet
 カテゴリを10個決めてしまいます。各カテゴリごとに10個に細分化すればOKです。
 カテゴリごとに多い少ない(優先順位)をつけるとよりベターです。
■ 目標を全部達成しない
 100個目標を作るとすべて達成しないとダメのようですが
 実際はそんなことはありません。
 Umeの2021年度の目標達成率は
   46% = 46 / 100
 です。
 目標をたてなかったより、充実した1年だったと思います。

■ 目標を持ち越す
 2021年に達成できなかった目標は2022年のベースとなります。
 2021年に達成できなかったけど、2022年の目標としないものもあります。
 目標として常に意識しないと達成しにくいものは、逆に毎年いれておきます。
■ 目標を見直す
 1年の最初にたてた目標のころと1年中状況が同じであれば
 見なおす必要はないかもしれませんが、状況は変化します。
 そのときどきに応じて見なおせばよいと思います。
■ 単位を考える
 本を読むという目標があります。
 年間目標は50冊ですが、目標は
  本を30冊読む
  本を10冊読む
  本を10冊読む
 です。
 50冊読めば3単位獲得です。
 50冊を1単位にしてしまって、年末に読まなくなる可能性を除外できます。
■ 進捗状況を確認する
 毎週進捗状況をチェックします。
 実績欄・想定欄にコメントを記入します。
 進捗割合を表示しているので、毎週ポイントが上がるのが楽しみです。
■ ランク付けする
 本を読むという目標は
   Aランク ・・・ 本を30冊読む
   Bランク ・・・ 本を10冊読む
   Cランク ・・・ 本を10冊読む
 にしています。
 計画時点でA・B・Cそれぞれ50%・25%・25%程度にしています。
 カテゴリとあわせて予定・進捗を管理することで
 バランスよく人生をすごすることが出来ます。
 エクセルで管理すればピボットテーブルで簡単に集計できます。
■ 翌年度の目標をメモる
 期中に思いつく目標があります。
 今年達成したいものは今年の目標を修正します。
 そのため年初の目標は100個ではなく、90個程度です。
 でも今年する必要のないものは来年にまわします。
■ 長期間かかる目標を細分化する
 Umeが日本全国すべての都道府県を制覇しているので
 子供にも全国制覇を達成してあげたいと思います。

1年で全国制覇するのは不可能です。
 毎年2都道府県を制覇出来れば、23歳までに達成出来ます。
 23年間、毎年の目標は「2都道府県制覇」になります。
 ちなみに15歳の娘は42都道府県、10歳の娘は40都道府県制覇です。
■ 実績を重複させる
 1つ1つが独立していると100個達成するのは大変です。
 例えば
   XXさんに逢う
   BBQを5回する
 というのがあれば
   XXさんとBBQする
 にしてしまえば一石二鳥です。
目標をたてないよりは、たてた方が達成はしやすいです。
判断基準も明確で、迷いがなくなります。
でも目標だけに振り回されずに「達成できればいいよねぇ~」
ぐらいのスタンスでいれば気も楽です。
今年も充実した1年になること祈念しております。


【文責 : 梅川 大輔】